告白 1&2‐synchronize love‐
「「コータ先輩…」」
あたしとユウナさんの声が重なった。
コータ先輩はあたし達を…いや、彼女を一瞬睨んだ。
「何してたの」
「あ…」
睨まれたユウナさんはすぐにうつむいてしまう。
なんだ?
この2人、知り合いなのか。
「…あたしが倒れたって聞いて、わざわざ来てくれたんです」
あたしが代わりに答えると、2人は同時にこっちを見る。
2人とも、ちょっとびっくりしていた。
「北見(キタミ)が…?」
へえ。
ユウナさんの名字は北見か。
どうやら2人はほんとに知り合いらしい。
「そうですよ? …ね、ユウナ先輩」
あたしが目配せすると、ユウナさんは数度まばたきをして、また赤くなってうつむいてしまう。
コータ先輩は納得したのか、してないのか、それ以上は聞いてこなかった。
「…倒れたりして、大丈夫なの?」
制服のポケットに両手を突っ込みながら、遠慮がちに聞いてくる。
バス降りてすぐだもん。
やっぱ見られてたよね。