告白 1&2‐synchronize love‐
「…まだ好きなんですか?」
「んー…どうかな。もう好きって言うつもりはないけど、嫌われたまんまは悲しいからさ。…せめて昔みたいにしゃべれるようになれたらって、思ってるんだよね」
あたしはなんとなく、ユウナ先輩の気持ちとシンクロして切ない気持ちになった。
好きって言うつもりはないけど…
そばにいたい。
笑い合いたい。
でも、耐えられる?
昼休みが終わる前に、あたしたちは空き教室を出た。
「あ、コレ。お弁当のお礼にもらって」
「…? MD?」
「あたしのお気に入りセレクション。元気になる曲ばっか入ってるから」
「いいんですか?」
「うん、あげる。だから元気だしなよ」
年上っぽく微笑んで、ユウナ先輩は先に行った。
…素敵な人なのにな。
コータ先輩との仲を、お節介にも応援したくなった。