告白 1&2‐synchronize love‐
バイト中、ヒカルは何度もあたしに心配そうな目を向けてくる。
それくらいあたしの顔は、死人みたいな状態になっているらしい。
「美緒ぉ…バイト、休んだ方がよくない?」
「平気だって…」
「……深田さんと、ずっと会ってないの?」
「まぁ…ずっとって言っても、一週間ちょっとだけどね」
その間、恭一とはまったく接触してないのに。
気づけばいつも、あのヘラヘラ男のコトを考えてしまっている。
「会った方が、いいんじゃない?」
「え? …なんで?」
「ムリに会わないでいたって、逆効果なんじゃないのかなァって」
ヒカルの言葉に、あたしは口をつぐんだ。
確かに、会えない、会っちゃダメだと考えると、より一層会いたくなる。
「それより何より、美緒の体が心配だよ~」
「ヒカル…」
「深田さんと一緒なら、ごはんも食べられるんじゃない? うん、そうだよ! 深田さんと会ってきなよ!」
「…まだ、ダメだよ」
「どうしてぇ~」
あたしは答えず、曖昧に笑って先に休憩に入ろうとした。
けど…
事務所に入る手前で、視界が大きく揺らいだ。
あ…これは、やばい。
そう思った次の瞬間には、体の制御がきかなくなって…
「美緒……っ!」
意識の終わりに、ヒカルの叫びがすごく遠くに聞こえた。
そんな心配そうな声、出さないでよ。
そう言いたかったけど、言葉にはならなかった。
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