告白 1&2‐synchronize love‐
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―――――
目が覚めた場所は、自分の部屋のベッドだった。
カーテンからもれる月明かりに、テディベアがぼんやりと照らされていた。
少しフラつきながら立ち上がり、時計を見ると9時を過ぎたところだった。
まだバイトをしている時間だ。
確かあたしはまた倒れて…。
どうやって帰ってきたのかまるで思い出せない。
リビングに下りると、1人ソファーでテレビを見ていたお母さんか、心配そうな顔で「大丈夫?」と聞いてきた。
「どこか悪いんじゃないの? 明日にでも病院行こう」
「平気だから。…それより、あたしどうやって帰ってきたの?」
「ああ、男のコがタクシーで送ってくれたのよ。バイトの人? 金パツの、ちょっとカッコイイ感じのコ。深田くん、て言ってたかしら」
「恭一が!?」
「あら。もしかして、あんたの彼氏? やるわねー。かわいくて、礼儀正しくて、お母さんイイと思うわ」
…礼儀正しい?
あのヘラ男が?
それほんとに恭一だったのか?
あたしはパジャマの上にカーディガンを羽織り、ソファーに座る。
お母さんがホットココアを入れてくれたところで、ようやく重要なコトに気づいた。
「…お父さんは?」
「まだよ? 今日も残業ですって」
とりあえずほっとした。
鉢合わせていたら、アイツはどうするつもりだったんだろう。
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目が覚めた場所は、自分の部屋のベッドだった。
カーテンからもれる月明かりに、テディベアがぼんやりと照らされていた。
少しフラつきながら立ち上がり、時計を見ると9時を過ぎたところだった。
まだバイトをしている時間だ。
確かあたしはまた倒れて…。
どうやって帰ってきたのかまるで思い出せない。
リビングに下りると、1人ソファーでテレビを見ていたお母さんか、心配そうな顔で「大丈夫?」と聞いてきた。
「どこか悪いんじゃないの? 明日にでも病院行こう」
「平気だから。…それより、あたしどうやって帰ってきたの?」
「ああ、男のコがタクシーで送ってくれたのよ。バイトの人? 金パツの、ちょっとカッコイイ感じのコ。深田くん、て言ってたかしら」
「恭一が!?」
「あら。もしかして、あんたの彼氏? やるわねー。かわいくて、礼儀正しくて、お母さんイイと思うわ」
…礼儀正しい?
あのヘラ男が?
それほんとに恭一だったのか?
あたしはパジャマの上にカーディガンを羽織り、ソファーに座る。
お母さんがホットココアを入れてくれたところで、ようやく重要なコトに気づいた。
「…お父さんは?」
「まだよ? 今日も残業ですって」
とりあえずほっとした。
鉢合わせていたら、アイツはどうするつもりだったんだろう。