告白 1&2‐synchronize love‐
「美緒、ごはんは?」
「…いらない」
「美緒。…また倒れるわよ。体が悪いんじゃないなら、なにか悩みがあるの? あんた眠れてもないんでしょう」
「別に、悩みなんて…」
話している途中で、お父さんが帰ってきた。
すぐにお母さんが倒れたことを説明し、お父さんはスーツのままあたしの隣りに座った。
深いため息が空気を重くする。
「美緒。…また倒れるようなら、俺は無理にでも入院させるぞ」
「…どこも悪くない」
「だったら何を悩んでるんだ? こんなに痩せるまで…」
お父さんの手が、あたしの頬に触れてきた。
それをつい、反射的に、あたしは叩き落としてしまった。
「美緒」
「ご…ごめんなさい」
居たたまれなくなって、あたしは自分の部屋に逃げ込んだ。
自分の弱さを、心の痛みで感じた。