告白 1&2‐synchronize love‐
本当に入院させられそうだったから、朝はお母さんが作ってくれたお粥を、無心で胃に流し込んだ。
すぐに戻しそうになったことは、もちろん隠して学校に行った。
お父さんがずっと、心配しているような、怒っているような、苦しんでいるような、なんとも表現しにくい顔であたしを見ていたのが気になった。
ヒカルからのメールを返したり、たまにくる目眩を耐えたり、三上くんから借りたノートを写したりしていると、一日はあっという間に過ぎ。
気づけば放課後。
三上くんは掃除の当番だったから、終わるまで待って、あたしは借りてたノートを返した。
「ありがと三上くん。助かったよ」
「もう全部写したの?」
「うん。最近夜、寝つき悪くて。ヒマだから写して…」
言ってる途中で、あたしの携帯が鳴った。
メールが一件。
『今日、会えない?
校門にいるんだ。
恭一』
反射的に、あたしは窓の外に目を向けた。
校門の前に、眩しい金パツが座り込んでいる。
鼓動が高鳴るのは、隠しようがない。