告白 1&2‐synchronize love‐

足長お兄さん

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夏休みが終わっても、まだまだ暑さは続くらしい。

今年高校に入学してすぐに始めた、コンビニのアルバイトに向かう為、あたしは放課後一人で学校を出た。

強い日差しを浴びながら校門をくぐり、レンガ造りの塀に沿って歩く。

暑いのはわりと平気な方だけど、今年の暑さは異常だななんて、制服の赤いリボンを外しながら考えていたら、


「酒井美緒(さかいみお)さんですか?」


校門から数十メートル歩いたところで、背中から声をかけられた。

振り返ると、金髪で背の高い、妙にヘラヘラした男が立っていた。

Tシャツにヴィンテージっぽいデニム、履き込んだスニーカー。

耳には大量のピアス、手にはゴツいシルバーのアクセがじゃらじゃら。

見るからにチャラい。


「酒井美緒さんだよね? 俺は深田恭一(ふかだきょういち)っていうんだけど…」

「人違いデス」


年上だろう男を睨み上げながらはっきり言い、あたしはまた歩き出す。

さっきより少し早足で。
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