告白 1&2‐synchronize love‐
大体話し終わったところで、横からボトルが顔の前に現れた。
「飲んでいいよ。熱いから気をつけて」
ありがたく受け取る。
間接キスだと思いながら飲むと、中身は温かいカフェオレだった。
「三上くんも、カフェオレ好きなの?」
「いや、いつもはブラック」
そうだよね。
甘いの、あんまり好きじゃなさそう。
じゃあどうして?
なんて、訊かなくてもわかったよ。
昨日あたしが、「明日の昼休み、ごはん一緒に食べない?」って誘ったからだよね。
あたしがカフェオレ好きなの、知ってたんだね。
「美味しい…」
「そう。…酒井さんは、その恭一さんて人と、距離をとりたいの?」
「…え?」
「どうしたいのかと思って」
あたしはボトルを両手で握り、考えた。
答えは出ているんだけど、どう言ったらいいものか。
「…恭一も今、前に進むべき時なのに足踏みしてるの。それであたしにかまけたりして、あたしも拒めなくて…堂々巡り」