告白 1&2‐synchronize love‐
「ふぅん」
「距離をとろうとは思わないけど、あたしにはあたしの、恭一には恭一の生活ってゆーか…やるべきことがあるって、考えてほしいの」
ここで、あたしはハッとして三上くんを見た。
「でも、そのことで三上くんを利用しようとか思ったワケじゃないから! ちゃんと切り離して考えたよ? そんなコトで付き合おうとか思わないし」
「別に利用してくれてもいいのに」
「それは…さすがに嫌でしょ」
「嫌じゃないよ。酒井さんに利用されるなら」
…三上くんて、もしかして尽くす人なんだろうか。
真面目な顔でそんなコト言われたら、あたしはどう返したらいいの。
「とりあえず、酒井さんの気持ちはなんとなくわかったよ」
「ほんと?」
「うん。ところで、今日はバイト?」
あたしが頷くと、三上くんは「わかった」って、なにかを決めたような声で言った。