告白 1&2‐synchronize love‐

「ああ、うちの犬。じいさんみたいな顔してるから、グランパって名前」

「へぇ。うちお母さんが動物ダメだから、ペット飼ったコトないんだ。いいな」

「ネコもいるよ。じゃあ…今度一緒に散歩行こうか」


あたしは大きく頷いた。

なんか…もっとギクシャクするかと思ってたけど、そうでもない。

三上くんといると、付き合う前と変わらずほっとする。


「あとヒマな時は、大学に行ったりしてるかな」

「大学? 勉強しに?」

「いや。父さんが教授をしてて、その研究室で手伝いをしたりしてるんだ」


はァ~、教授か。

やっぱりお父さんも頭良いんだ。

でも研究者とか学者とか、三上くんちってカンジ。

何の研究をしてるのか訊こうとしたとき、



「あ、美緒ちゃ~ん!」



校門を出たところで、機嫌の良さそうな声が聞こえた。

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