告白 1&2‐synchronize love‐
三上くんて、さりげないんだかストレートなんだかよくわからない。
きっと、あたしなんかにはわかんないようなトコまで、考えた上での言動なんだろうけど…
そういう考えを説明してくれないから、あたしは顔を赤くするだけだ。
「…彼、氏?」
恭一が、固まった顔のままこっちを見た。
こめかみのあたりが一瞬痙攣して見えたのは、気のせいだろうか。
「どゆこと、美緒ちゃん?」
「どーいうことって…そういうコト」
付き合うコトになったの。
そうあたしが答えると、とうとう恭一は笑顔を消した。
この顔は、前に一度見たことがある。
街で、コータ先輩と殴り合いになった時と同じ表情だ。
いつもの恭一とは、別人に見える。
「…また、冗談? 前の人はあれ、嘘だったんだよね?」
恭一はわずかにあたしを責めるような声音で訊いてきた。