告白 1&2‐synchronize love‐
S駅前にある、24時間営業のコーヒーショップに客はまばらだった。
通りに面した窓ガラス前のカウンターで、あたしはカフェオレを飲みながら三上くんを待っていた。
観葉植物が置かれているくらいで、あまり飾り気のない店内には、これまた飾り気のない静かな曲が静かに流れている。
英語の歌詞で聴いたことがないけれど、歌っているのは日本人だろうか…
そうやって、極力どうでもいいことを考えていると、店の前に黒いバイクが一台停まった。
カッコイイな…
なんていうバイクだろう。
カフェオレを飲みながらこっそりバイクを眺めていると、黒いフルフェイスのメットを外したバイカーがこっちを見た。
カフェオレを吹き出しかけた。
そのバイカーはあたしの待ち人、優等生の三上くんだったから。
「お待たせ」
店内に入ってきた三上くんは、少し微笑みながらあたしの横に座った。
店員にコーヒーを注文してグローブを外す。
その彼の顔には、いつもの付属品がない。
「三上くん、メガネは?」
「ああ…ジャマだからコンタクトにしてきた」