告白 1&2‐synchronize love‐
切れ長の奥二重、細い鼻筋…少し神経質そうな、きれいな顔立ちがよく見える。
優等生からちょっとワイルドな雰囲気に変わっていた。
「…免許持ってたんだね」
「うん。夏に取ったんだ。アレは兄が昔乗ってたやつ」
「三上くん誕生日いつ?」
「4月27日。酒井さんは1月だっけ」
「そう。1月15…」
言いかけた時、ガラスの向こうを金髪の男の人が歩いていった。
つい目で追ってしまう。
恭一とは別人だったのに。
『さよなら』
あの時エンジン音にまぎれて聞こえなかったけれど、恭一の唇はそう言っていた。
もう二度と会わないなんて、いまさらどうして言うのか。
カウンターの上で握り込んでいたあたしの右手を、指が細い大きな手がそっと包んだ。
三上くんの繊細なラインを描く横顔をうかがう。
彼は前を向いたまま、ガラス越しにあたしを見ていた。