告白 1&2‐synchronize love‐
だからあたしはまだ動かないで恭一を待っている。
アイツはまだあたしに何かを隠しているらしいから。
きっと時間を必要としてるんだよね?
そう思って待っている。
あたしがそんな風に、不安になりながらも冷静でいられるのは、間違いなく三上くんのおかげだ。
バイトの後、いまは恭一の代わりに彼があたしを家まで送ってくれている。
あの黒いバイクで。
「本当はまだ後ろに人乗せちゃダメなんだけどね」
メガネを外した優等生は、澄ました顔で「秘密だよ」と言っていた。
いつの間にか、自分でも気づかないうちに、ごくごく自然にあたしは、三上くんを好きになっていた。
ちゃんと三上くんを好きになれた自分に、安堵した。