告白 1&2‐synchronize love‐
ねえ、どうしてかな。
時が経てば経つほど、あたしは三上くんを好きになっていく。
あの静かな優しさに包まれて、あたしは幸せになっていく。
でもね。
時が経てば経つほど、アンタのことを想う時間が増えていくんだよ。
どうしてかな、恭一。
あたしはどこかで何か、間違えているんだろうか。
机の上に避難させてある、三上くんへのプレゼントが入った紙袋を見つめる。
明日はデートだ。
学校が終わったら一度家に帰って、それから駅前の時計広場で待ち合わせ。
一緒に食事をするんだ。
店は三上くんが予約してくれたらしい。
次の日は終業式があるから、あまり遅くはならないだろう。
なんといっても、あたしの彼氏は優等生だし。
でも恭一も、あんなにおちゃらけた男なのに、帰る時間にはうるさい奴なんだよね。
「家の人にちゃんと電話した?」
って、寄り道する時はいつも訊いてきた。
…なんて。
ほらまたいつの間にか、恭一のことを考えている。