告白 1&2‐synchronize love‐
それを失いたくないから、あたしは恭一への気持ちを兄への愛情へ昇華させることを決めた。
離れるつらさより、そばにいるつらさを選んだんだよ。
なのに…
「アンタが離れたんじゃ、意味ないじゃん…」
色褪せたクマにヘラヘラ顔を重ねて呟く。
離れても、あたしと恭一は兄妹なんだ。
もう小さな頃のように、忘れることなんてできやしない。
わからないの? 恭一…
『会いたいよ、バカ。
美緒』
そんな短い、けれど正確にあたしの心情を表したメールを送り、また服選びを再開した。
それから0時を過ぎても、しばらく起きていたけれど。
結局、そのメールの返事がくることはなかった。
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