告白 1&2‐synchronize love‐
夕方の五時を過ぎた外はすでに真っ暗。
二十四日の今日は学校で最後の授業があって、下校時刻はいつも通りだったから、三上くんとの待ち合わせは、余裕を持って六時にした。
明日を終業式で午前終わりにするなら、今日やってしまえばいいのにと、みんな言っていた。
クリスマスだもんね。
見上げた暗い空に星はなく、あたしの吐く息が白い雲のように風に流れている。
チカチカと断続的に弱い光を放つ街灯の下で、あたしは一度立ち止まった。
コートのポケットから携帯電話を取り出し、パチリと開く。
今日何度目かの、メールのセンター問い合わせ。
結果はやっぱり『新着メール0件』。
ため息も凍える夜。
アイツはどこかのライブハウスで、愛の唄でも唄っているんだろうか。
あの明るい声を思い出しながら、あたしは携帯電話を閉じた。