告白 1&2‐synchronize love‐
待ち合わせ場所は駅前の時計広場。
夜ライトアップされる大きな噴水がデートスポットになっていて、広場中央のオブジェにはまった大時計は、デートの待ち合わせ場所に多く利用されている。
クリスマスイヴだから、広場に集まった人の量はいつもの数倍。
待ち合わせをあの時計の下にしなくて良かった。
あたしと三上くんが待ち合わせを約束したのは、広場の入り口だった。
ここも混んでいるんだけど、中よりはましだ。
辺りをキョロキョロ見回して、三上くんの姿がなかったから、到着したことをメールで知らせておこうと携帯を開く。
メールを作る前に、最後だと、センター問い合わせをした。
すると…
『新着メール1件』
その表示に、危うく携帯電話を落としかけた。
まさか…
心臓が、ドクンと跳ねる。
こんなに大きく、耳の奥に響くような自分の鼓動の音を、あたしは初めて聴く。