告白 1&2‐synchronize love‐
店内は静かで、わずかに流れているクリスマスソングに混じって、笑い声が小さく聞こえてくるくらいだ。
でもすぐに、お客さんが少ないんじゃなく、席数自体が少ないのだと気付く。
「ご予約は二階席ということでしたが、よろしいでしょうか?」
「はい。左手奥ですよね? 彼女連れて行きますから、荷物お願いします」
「かしこまりました」
三上くんに促され、あたしはコートを普段着のスタッフさんに渡した。
なんだかレストランに来たというより、知り合いの家に遊びに来たような、安心感。
フロアの真ん中は広い吹き抜けになっていて、ギシギシ鳴る木製の階段を上がると、二階は一階より狭くなっていたが、きちんと席があって、お客さんもいた。
一階には絵やガラス細工の置物などが、人の邪魔にはならないよう配置され、ギャラリーのようになっていたけど。
二階には低い本棚が壁に沿ってずらりと並んでいて、まるで図書館のようになっていた。
「すご…」
思わずそう、呟いていたあたしに、三上くんは笑った。