告白 1&2‐synchronize love‐
「図書館みたい?」
「うん。なんか、不思議なお店だね」
「オーナーの趣味が全部詰め込まれてるからね」
「そうなんだ。不思議だけどなんか…あったかいね」
用意されていた窓際の席では、小さなキャンドルに火が灯っていた。
古くて味のある椅子。
テーブルにはシンプルな白いクロスがかかっている。
そのそばにも本がぎっしり詰まった棚があり、三上くんがそこから一冊取り出して席についた。
「ここの本は自由に読めるんだ。古くて貴重な本とか、廃盤になったものとか、洋書とか、色々あるよ」
「へ~」
あたしが感心していると、さっきの普段着で柔らかな笑顔の男の人が、お品書きを持ってきてくれた。
クラス一の優等生が、イヴとはいえお酒など頼むわけがない。
二人でガス入りの水を頼み、他のオーダーはすべて三上くんのオススメでお願いした。
「こんな素敵なとこに、小さい時から来てたなんて、うらやましいな」
「気に入ってもらえたかな」
「うん、すごく。ここは昼もやってるの?」
やっているならぜひ来てみたい。
また違った雰囲気が楽しめそう。