告白 1&2‐synchronize love‐

「………えっ!?」


恭一は紙袋を受け取って、あたふたし始めた。

考えてもいなかったという顔に、あたしは満足する。


「プ、ププ、プレゼントって、美緒ちゃん…」

「アンタからコレもらっといて、返さないわけにはいかないでしょ」

「俺があげたのなんか、ただのチケットだよ~」


充分嬉しいプレゼントじゃないか。

この男は本当に、わかっていない。


「あたしがあげるのもたいした物じゃないよ。いいから、開けてみて」

「うん……」


恭一は、恐る恐るといった感じで袋を開き、中の物を取り出した。

出てきた柔らかな塊に、ヘラヘラ男は突然、飛び上がる勢いで喜んだ。


「美緒ちゃんコレって…!」

「マフラーだよ。アンタが前に欲しいって言ってたから」

「覚えててくれたの? あ、じゃあコレ手編み!? うわァ! マジで~?」


『嬉しい』を連発してはしゃぐ男にあきれて、あたしはマフラーを奪った。


「ほら。巻いてあげるからちゃんと立って」

「うんっ。…ねぇねぇ、“恭チャンLOVE”って入れてくれた?」

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