告白 1&2‐synchronize love‐

そんなふざけたことを言ったのも覚えているなんて、たいした記憶力だ。


「入れるワケないでしょ」


くるりとオフホワイトのマフラーを背の高い男の首に巻いて、片端を左肩から垂らす。

『LOVE』は入れなかったけど、代わりにあたしはポイントになる模様を入れておいた。

垂らした端を持って、それを恭一に見せる。


「コレで満足しといてよ。けっこう大変だったんだから」


三上くんの手袋に入れた、グランパとクインのマークより手こずった。

何度も何度もやり直して入れたのは、恭一の背中、右肩甲骨の辺りにあったあのトライバルタトゥーの形だった。

オフホワイトのマフラーに、ライトグレーの毛糸で入れた、ハートと音符を混ぜたようなマーク。

記憶をたどり、どんな形だったか思い出しながら何度も紙に書き直したりしたから、ちょっと間違っているかもしれないけれど。

なかなか上出来だと自分では思っている。

どう?

と感想をもらおうと顔を恭一に向けようとした瞬間、





あたしは目の前の体に強く、抱き寄せられた。



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