告白 1&2‐synchronize love‐
でも、言って何になるのかとも思う。
ただ三上くんに嫌な思いをさせるだけじゃないかって。
アクセサリーラックにかかる、ピンクゴールドのネックレス。
手に取って思う。
重い…。
そんなはずはないのに、ネックレスがズシリと重く感じた。
でも関係ない。
あたしは今日から、このネックレスを毎日身につけて過ごすんだ。
一人頷き、部屋のカーテンを開く。
昨夜の雪は、眩しい朝日にすべて溶けて消えていた。
まるで昨日の出来事が、夢であったかのよう。
けれど、いまだ唇に残る、あのかさついた感触は本物だった。
思い出すとまた心拍数が上がってしまうから、頭を振って思考を切り替える。
ベッドの隅にいるテディベアを一つ撫で、あたしは部屋を出て学校に行く準備を始めた。