告白 1&2‐synchronize love‐
なんとか担任教師が来る前に教室に入ることができた。
すぐにベルが鳴り、あたしはクラスメートと朝の挨拶をかわしながら席に着いた。
「おはよう」
前の席から三上くんが振り返り、笑いかけてくれる。
その手には、あたしがプレゼントしたリング型のキーホルダーが。
ヒカルと悩みに悩んで選んだ、シンプルだけど大人っぽくて、三上くんに似合いそうだと思ったそれが、朝の光で白銀に輝いていた。
「…おはよ」
あたしも首元からネックレスを引き出して、三上くんに見せた。
ありがとう、嬉しい。
口にしなくても、お互いの顔がそう言っている。
「いいね~、朝からイチャついちゃって。昨日は相当楽しいデートだったみたいですねぇ」
どうやら様子を見ていたらしいユリが、あたしたちの横を通り過ぎる時、ニヤニヤしながら冷やかしていった。
三上くんは涼しい顔で肩をすくめ、前を向いた。