告白 1&2‐synchronize love‐
どこにいても目立ってしまうような、どこにいても人の中心になるような、そういう魅力が全身から溢れ出ている感じ。
これじゃあユリたちが騒ぐのも無理はない。
学校一のイケメンが、薄い唇を開く。
「酒井さん。付き合ってください」
ストレートな告白に、あたしは目を丸くする。
いきなり?
普通そこに持ってくまで、ワンクッションは入れるもんじゃないの。
モテる男の自信か。
「……ダメかな?」
「あ。えー…と、ごめんなさい」
頭を下げると、沈黙の後に笑われた。
「あっさりだね」
「え、あ。…すいません」
「彼氏、いるの? あの校門によくいる金パツの人?」
あたしはびっくりしてコータ先輩を見た。
なんで知ってるの?
もしかしてあいつ派手だから、噂になってる?
だから学校には来るなって言ってるのに、あのヘラ男。