告白 1&2‐synchronize love‐
先輩二人は顔を見合わせ、首をひねる。
「やっぱり違うんじゃないですか?」
「でも名前は芸名みたいなモンかもよ?」
「だとしても、エイジはヴォーカルじゃないですもん。バックコーラスはたまにやるけど」
「う~ん…」
二人は腕を組んで考え込んでしまった。
あたしは一抹の不安を残しながら、あたしは二人に尋ねた。
「そんなに似てたの…?」
「似てた。と、思う」
答えたコータ先輩に、あたしはどう返すこともできない。
「でも…きっと別人じゃないかな」
「あたしもそう思うよ。ちなみに美緒の知り合いの人は、何てバンドにいるの?」
「アイツは…サンタクロースっていう、ダサい名前のバンドやってるらしいです」
「え。サンタクロース…?」
ユウナ先輩は、なぜか切れ長の目を見開いた。
そして眉を寄せ、また何か考え込むように唸り首を捻る。
そろそろ掃除に戻らないといけない。
先輩たちも抜け出してきてるんじゃと心配になった時、ユウナ先輩が真っ直ぐあたしに目を向けた。