告白 1&2‐synchronize love‐
「あれは別に、彼氏とかじゃないです」
彼氏だと言っておいた方がいいのかと迷ったけれど、結局正直に言ってしまう。
だってあんなチャラいヘラ男と付き合ってると思われるのも、なんだか納得がいかない。
「そうなの? でも俺とは付き合えないわけか」
「はあ」
そう曖昧に返すしかない。
このコータ先輩という人と喋るのは初めてだし、どんな人なのかも知らないし。
第一、どうしてこの人があたしに告白なんてしてきたのかも謎だ。
あたしは部活には所属してないし、目立つ方でもないんだけど。
「キミ、よく告白されるらしいけど、いつもあっさり断るんだって?」
「はあ」
「恋愛とかキョーミない?」
「はい。あんまり」
正直に答える。
コータ先輩は頭をかいて「そっか」と笑った。