告白 1&2‐synchronize love‐
「何でこの間のはダメで、今回のはイイわけ?」
「…恭一が」
「は?」
「アイツから貰わなきゃ、意味ないから」
あたしがキッパリと答えると、ハルカさんは不思議そうな顔をした。
「それが理由?」
「まあ、そうです」
「別に誰からもらっても一緒じゃない。チケットはチケットだよ」
「全然違います」
言い切ると、あの目にまた睨まれた。
「違わない」
「違います」
「違わないって」
「違うんです」
和やかなムードの家族連れが横を通り過ぎ、後ろでは「大吉だ」「吉だ」と喜ぶ声が聞こえる中、あたしたちは子どものような言い合いを繰り返した。
ハルカさんはただでさえ目立つから、参拝の列からもたくさんの視線を浴びていた。
けれど彼は慣れたようすでちっとも気にしていない。
「アンタ頑固だね」
ハルカさんはしばらくあたしと睨み合った後、ため息混じりで言った。
そういえば、恭一もそんなことを言ったっけ。
「頑固じゃないです」
「頑固じゃん。…似た者兄妹だよ」
「え?」