告白 1&2‐synchronize love‐
グレーゾーン
――
――――――
元日から五日経ち、静かな冬休みが続いていた。
「う~~~~~ん…」
午後一時。
昼ご飯も食べて、満腹感に眠気を感じる時間帯。
あたしはベッドに寝ころんで、問題のチケットを天井にかざして眺めていた。
イヴの夜から、恭一からの連絡はまったくない。
あたしからも、していない。
また前の状況に逆戻りしている気がするけれど、少し違う。
あたしは恭一からの連絡を待っているわけじゃなくて。
アイツとの繋がりも、途切れているわけじゃなくて。
それからあたしは、たぶん妹として、アイツと会う日を待っているわけじゃない。
そこが、問題。
あれからずっと考えている。
三上くんに、ライブのことをどう話すか。
考え疲れて腕で目を覆いながらため息をついた時、枕元の携帯電話が鳴りだした。
サブディスプレイには『三上くん』の文字が。
慌てて電話に出る。
「もしもしっ?」
『三上です。何してた?』
「家にいたけど」
『そう。俺、今日帰ってきたんだ』
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元日から五日経ち、静かな冬休みが続いていた。
「う~~~~~ん…」
午後一時。
昼ご飯も食べて、満腹感に眠気を感じる時間帯。
あたしはベッドに寝ころんで、問題のチケットを天井にかざして眺めていた。
イヴの夜から、恭一からの連絡はまったくない。
あたしからも、していない。
また前の状況に逆戻りしている気がするけれど、少し違う。
あたしは恭一からの連絡を待っているわけじゃなくて。
アイツとの繋がりも、途切れているわけじゃなくて。
それからあたしは、たぶん妹として、アイツと会う日を待っているわけじゃない。
そこが、問題。
あれからずっと考えている。
三上くんに、ライブのことをどう話すか。
考え疲れて腕で目を覆いながらため息をついた時、枕元の携帯電話が鳴りだした。
サブディスプレイには『三上くん』の文字が。
慌てて電話に出る。
「もしもしっ?」
『三上です。何してた?』
「家にいたけど」
『そう。俺、今日帰ってきたんだ』