告白 1&2‐synchronize love‐


冬うらら。

寒入りしたというのにこの天気。


「あったかいね」

「うん、気持ちいいね。…あのさ、三上くん、もう課題やった?」

「向こうで終わらせてきたよ」

「やっぱり?」


グランパの小さなお尻を見つめながらため息をつくと、横から微かな笑い声がした。


「まだ冬休みはあるよ」

「まあ、そうなんだけど…」


正直、まるで頭が働かないのだ。

少しずつ手はつけているけれど、手が止まるとすぐに別のことを考えてしまう。

別のことで頭がいっぱいになってしまう。

…なんてこと、三上くんに話せるはずもない。


「一緒にやる?」

「え。でも、三上くんもう終わったんでしょ?」

「だからわからないトコがあるなら、見てあげられるよ」


前を向いたまま、三上くんはそんなふうに言ってくれた。

すごくありがたい話なんだけど、胸がチクチク痛む。


「明日は酒井さん、空いてる?」

「うん。予定ない」

「じゃあ…ウチでやる? 家族はまだ帰ってこないから、静かだよ」


ドキリというかギクリとした。

横を見上げると、優等生はこちらを向いて、眼鏡の奥で微笑んだ。

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