告白 1&2‐synchronize love‐
入り口の扉の上にはめこまれているステンドグラスを通した光だ。
「わあ…綺麗」
「ああ。一応あのステンドグラスも美術品なんだよ」
「へえ」
穏やかな自然光のもとで見る店内は、夜とはまるで印象が違った。
アンティークの茶器、オルゴール、人形、油彩画、銅像、装飾品。
飾られたそれらは、静かに眠っているようだ。
「いらっしゃ…あれ。優くん?」
入り口に突っ立っていたあたしたちに、女性の従業員らしき人が声をかけてきた。
前のあの笑顔が素敵な男性と同じく私服で、エプロンを一枚つけているだけ。
長い黒髪を後ろで束ねた女性は、年上だろうけれど若くて、化粧っ気の薄い人だった。
ただ、赤みの強い唇が印象的で、驚くほど肌が白くて綺麗で、品が良さそうというか、お嬢さまみたいな清楚な印象を受けた。
そしてお嬢さまの左手の薬指には、銀色に輪が輝いていた。