告白 1&2‐synchronize love‐
「久しぶりだねー、優くん! 元気だった?」
「はい。馨さんもおかわりないようで。大学はまだ休みですか?」
「うん、だからお手伝いしてるの。…ええと、こちらの綺麗なコは、もしかして…」
彼女?
馨さんという人があたしに目を向けた。
はっとして頭を下げる。
「はじめまして。酒井美緒です」
「はじめまして~。美野里馨です」
「…美野里?」
「馨さんはこの店のオーナーの…」
「孫娘なの。さてお若いカップルさんたち、お席はどちらに? 二階でいいのかな?」
馨さんは親しげに笑って上へ案内してくれた。
前に来た時と同じ席。
きっと三上くんの指定席なんだろう。
注文をして馨さんがいなくなると、三上くんはほっと息を吐いた。
「うまくいってるようで良かった」
「何のこと?」
「彼女のこと。落合さんと付き合ってるんだ」
「落合さんて…ここの支配人の?」