告白 1&2‐synchronize love‐
人間て不思議。
人を傷つけるのも人間。
傷ついた人をなぐさめるのもまた、人間なんだ。
これじゃ人間を嫌いになることはむずかしい。
今日は早く帰って寝よう。復活するにはそれが一番だ。
ため息をつきながら校門をくぐると、道路の向こうに見慣れた原チャがあり、それにゴーグルをかけた金髪がまたがっていた。
「あ、やっと出てきた~」
深田恭一が原チャをノタノタと、こっちに寄せてくる。
「おつかれ美緒ちゃん! ちゃんと勉強してきた?」
「…あんたよりは真面目にしてるよ」
「はっはっは。だろーねぇ」
「…今日、バイトないってメールしたでしょ」
「うん。だから今日はさ、美緒ちゃんとおデートしようと思ってきたの☆」
ヘラっと笑って、深田恭一はあたしに真新しい、赤いメットを差し出した。
何これ。
深田恭一のメットは白のはずだ。
「コレあげる」
「え…」
「さっき買ってきた。美緒ちゃん専用ね。カワイイっしょ?」