告白 1&2‐synchronize love‐

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新しい匂いがするメットをかぶり、向かった先は山の上にある動物園だった。

キリンや象の看板を見て、ため息をつく。


「子供かあたしは」


チケットを買う背中にあきれ声をぶつけた。

深田恭一は振り返り、不思議そうに首を傾げる。


「やだなあ美緒ちゃん。動物園は大人も入れるんだよ?」


はい、とチケットを手渡される。

大人も入れることくらい知ってるよバカ。

そういう意味じゃないっての。


「さあ行こうかね!」


深田恭一は上機嫌に、あたしは多少不機嫌に園内へと入った。

平日の、しかも夕方近くという時間もあって、動物園に客の姿はまばらだ。

どうして動物園くらいでここまではしゃげるのか。

あきれを通り越して感心するくらい、深田恭一はハイテンションだった。


「美緒ちゃん、サル山だよ! サルのメスはみんなボスの女なんだよ。ボスも大変だよねぇ、色々と」


子どものように柵にぶら下がりながら、そんなことを言ったり。

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