告白 1&2‐synchronize love‐
他にも、
「キリンのあの茶色い模様にさわったら死ぬんだよ。知ってた?」
「フラミンゴは両足で立つと息ができなくなるんだって~」
などなど。
こいつの言うことはどこまでもウソっぽく、でもあんまり堂々と言うモンだから、あたしはホントとウソの区別がつけられなかった。
「ゾウは鼻の穴から水飲むんだよね。鼻痛くないのかね?」
親子のゾウを柵から体を乗り出して見つめる深田恭一に、一瞬だけどドキリとした。
よくわからないけど、心臓が揺れた。
ときめきでは…ないはず。
咳ばらいをして気を取り直す。
深田恭一のボケにいちいち突っ込んでたら、さっきまでの落ち込みはどこかに消えていた。
「あんたホントに大学生? よく動物園くらいでここまで楽しめるよね」
「小学生だろうが大学生だろうがサラリーマンだろうが、人生楽しんだモン勝ちじゃんね?」
柵の上で体を揺らしながら笑う。