告白 1&2‐synchronize love‐
ユウナ先輩はちらりとあたしのクラスの列を見た。
「…で、昨日はあれからどうだった?」
「え…」
「エイジに会いたかったんでしょ?」
あたしはなんと答えたらいいのかわからず、少し考えてから首を振った。
「あたしが会いたかったのはエイジじゃなくて…深田恭一って奴なんです」
「だから、エイジがその人なんじゃないの?」
「わかりません…」
「ふぅん…。その深田って人は、美緒にとってどういう人なの?」
ユウナ先輩に核心を突かれ、あたしは言葉を詰まらせた。
恭一が、あたしにとってどんな存在なのか。
さすがに異母兄弟だとは言えない。
ただの知り合いと言うのは不自然すぎる。
それに…。
「好きなの?」
「……え」
「前にさ、あんたが失恋した相手は金髪の人だって、言ってたじゃん」
ざわつく生徒の声に隠れるように、先輩は声をひそめて言った。