告白 1&2‐synchronize love‐
あたしは黙って頷いた。
ユウナ先輩の気持ちが、少しはわかる。
コータ先輩を困らせたくなかったし、
それ以上に関係を崩したくなかったんだろう。
あたしは恭一を想っている時、そうだった。
好きだと言いたくても、言えなかった。
「それで、つらくてもう限界だって思った時にね。バスケ部の同じ学年の奴が、付き合おうって言ってくれたの。あたしのコータ先輩への気持ちを知っててさ。カモフラージュにもなるだろって」
変な奴でしょう?
ユウナ先輩は優しく微笑んだ。
「利用してくれていいって言うんだよ、そいつ。カモフラージュでもいい。いつか北見は俺を好きになるから…って」
しかも自信満々な顔で断言していたと、ユウナ先輩。
たしかに変わった人だ。