告白 1&2‐synchronize love‐
恭一への気持ちは確かに、自分でも計りかねてる。
けれど三上くんへの気持ちは違う。
あたしは三上くんが好き。
彼のそばにいると、安心できる。
自分が自分でいられるの。
なのに…
「それから、さ。昨日あんたの彼氏、眼鏡してなかったでしょ? それで気づいたんだけど…」
ユウナ先輩は言いにくそうな顔であたしを見た。
ギクリと体が強張る。
「あんたの彼氏って…」
「言わないで!」
とっさに両耳をふさいだ。
目も閉じてると、心臓の音だけが大きく聴こえた。
「言わないで、先輩。あたしも…」
気づいているから。
続かなかった言葉だけれど、ユウナ先輩は感じ取ってくれたらしい。
「わかったよ。…美緒、何か悩んでて、困ってることがあるなら、いつだって力になるから」
優しく微笑んで、ユウナ先輩は自分のクラスの列へと戻っていった。
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