告白 1&2‐synchronize love‐
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バイトが終わってあたしはまた、昨日来たライブハウスの前に立っていた。
「あ。良かったねぇ美緒! 電気ついてるよ!」
ヒカルがあたしの腕をつかみ、明るく言った。
もう閉まっているかと思っていたから、あたしもほっとして頷く。
コンビニでネックレスがないことをヒカルに言われ、あたしはようやく、大切な物をなくしていたことに気づいた。
三上くんと出かける時に首にかけてから、その後に外した記憶がなかったのだ。
部屋にはたぶんない。
それなら昨日どこかでなくしたと考えるのが自然だ。
いちばん可能性が高いのが、ライブハウス。
パパノエルファンにもみくちゃにされた時、外れてしまったのかもしれない。
だからあたしはすぐに三上くんに、今日はヒカルと寄り道して帰るから、迎えはいいと断りのメールを入れた。
彼にだけは、知られちゃいけない。
「ヒカル。遅くなるから本当に先帰って」
「なに言ってんの! こんなトコに美緒一人おいてけるワケないでしょー?」
先に建物の裏道の地面を探したけれど、タバコの吸い殻くらいしか落ちていなくて。
あとはもう、中を探すしかない。
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バイトが終わってあたしはまた、昨日来たライブハウスの前に立っていた。
「あ。良かったねぇ美緒! 電気ついてるよ!」
ヒカルがあたしの腕をつかみ、明るく言った。
もう閉まっているかと思っていたから、あたしもほっとして頷く。
コンビニでネックレスがないことをヒカルに言われ、あたしはようやく、大切な物をなくしていたことに気づいた。
三上くんと出かける時に首にかけてから、その後に外した記憶がなかったのだ。
部屋にはたぶんない。
それなら昨日どこかでなくしたと考えるのが自然だ。
いちばん可能性が高いのが、ライブハウス。
パパノエルファンにもみくちゃにされた時、外れてしまったのかもしれない。
だからあたしはすぐに三上くんに、今日はヒカルと寄り道して帰るから、迎えはいいと断りのメールを入れた。
彼にだけは、知られちゃいけない。
「ヒカル。遅くなるから本当に先帰って」
「なに言ってんの! こんなトコに美緒一人おいてけるワケないでしょー?」
先に建物の裏道の地面を探したけれど、タバコの吸い殻くらいしか落ちていなくて。
あとはもう、中を探すしかない。