告白 1&2‐synchronize love‐

そうだよ。

ここのスタッフなら、パパノメンバーの連絡先を知らないはずない。


「ネックレスねぇ。昨日はけっこう落とし物あったからなー。どんなネックレス?」

「あ……小さいリングがついた、ピンクゴールドのネックレスです」

「うん。じゃあちょっと見てくるから、廊下でて待ってて」


そう言って、ドレッドはさっさと廊下に出てしまう。

慌てて追いかけた。


「ちょっと待っ…きゃっ」


部屋から出た途端、目の前で壁みたいに立ちはだかっていた体にぶつかった。

鼻を押さえながら上を向くと、




「え。あれ…美緒ちゃん?」

「ミッキーさん…」




立っていたのは、フードつきダウンジャケットを羽織ったミッキーさんだった。


「何してるの美緒ちゃん、こんなとこで」

「えー。そのコ、幹生くんの知り合い?」


ドレッドの言葉に、ミッキーさんはニコニコ笑ってうなずいた。

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