告白 1&2‐synchronize love‐

「そう。俺のカノジョなんだ」

「ちがいます」

「ははは。ちがうってさ幹生くん」


思い切りあたしが否定すると、ドレッドは苦笑しながら奥に見える階段を上がっていった。

ミッキーさんは気分を悪くした様子もなく、あたしを見下ろす。


「昨日はあの後大丈夫だった?」

「え? ああ…はい。ちゃんと帰れました」

「よかった。心配してたんだ。ごめんね本当に、ウチのハルカがひどい態度で」

「いえ…」

「あ。そちらはお友だち?」


黙ってあたしの後ろにいたヒカルに、ミッキーさんが目を向ける。

ヒカルはあたふたしながら頭を下げた。


「あ、安東ヒカルです! はじめまして!」

「ヒカルちゃんかあ、かわいいね。俺は幹生。ミッキーって呼んで」


ミッキーはあたしとヒカルを交互に見て、「両手に花だなあ」と満足げに言った。

相変わらず変な人。

パパノエルのメンバーは変人ばっかりなんじゃないだろうか。

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