告白 1&2‐synchronize love‐
「で、美緒ちゃん。こんな時間にどうしてここへ?」
ひょろりと背の高いミッキーさんは、腰を折ってあたしの顔をのぞきこんできた。
「ネックレス、なくしちゃって。探しに来たんです」
「ネックレス? …あ、もしかして彼氏からのプレゼント?」
「はあ」
「ふうん…それは大変だ」
なんて言いながら、まったく『大変』という顔をせずあたしをじっと見てくる。
まあ、所詮他人ごとなんだけど。
「美緒ちゃんさ…彼氏とラブラブ?」
「はっ? ラブラブって…なんですか急に」
「ラブラブじゃなかったら、俺にも入りこむ余地あるかなーなんて」
冗談めかしてそう笑ったミッキーさんだけど、あたしはつい後ずさってしまう。
ヒカルがあわててあたしをかばうように立った。
「美緒と三上くんはラブラブです! もぉ入りこむ余地なんて1ミリもないくらいです!!」
しんと静まった廊下に、ヒカルのそんな叫びが反響した。