告白 1&2‐synchronize love‐
そんな叫ばなくても大丈夫だよヒカル…。
ミッキーさんはくすりと笑って背筋を伸ばす。
「それは残念。三上くんていうんだ? 前にバイク乗ってた彼だよね。同じ学校?」
「……そうですけど」
「ははは。そんな睨まないで。彼氏持ちのコには手を出したりしないから。えーと、ヒカルちゃんは彼氏いるのかな?」
「えぇっ? あ、あたし?」
ニコニコと、今度はヒカルに顔を近づけるミッキーさん。
なんて節操のない人だろう。
あたしがヒカルを背にかばってミッキーさんを睨み上げると、彼は軽く肩をすくめた。
「冗談だよ。…キミら、似たもの兄妹だねえ」
「え……」
「マジメっていうか、頭固いっていうか。…ごめん。ちょっと笑いそう」
そう言ってミッキーさんは、口元を押さえてしばらく肩を震わせていた。
ハルカさんと同じこと言ってる。
まあ確かに、恭一はあんなヘラ男でも、わりと真面目だった。
親に連絡入れろって、うるさかったっけ。