告白 1&2‐synchronize love‐

アイツと似てるなんて、自分では思ったことがない。

アイツとあたしは、似てなんかない。


「あの、ミッキーさん。恭一はいまどうしてるんですか?」

「どうって?」


ミッキーさんはようやく笑いをおさめてあたしに向き直る。


「連絡がつかないんです。どこにいるのかだけ、教えてほしいんです」

「アイツはねぇ、ハルカに軟禁されてるよ」

「な……軟禁?」

「軟禁てゆーか、監禁? 悪いけど場所は教えられないなあ。こわぁいお兄さんがいるからね」


ミッキーさんのそのふざけているようなセリフには、心当たりがある。

こわいお兄さんていったら、まず思いつくのは…


「あのヤクザな人ですか?」

「あれ。知ってるの? そう、そのヤクザな人が見張ってるからね」

「なんで軟禁なんて…」

「ハルカがそれだけご立腹ってことだよ」


相変わらず笑顔を張り付けているけど、その甘い声には疲れみたいなものがにじんでいた。

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