告白 1&2‐synchronize love‐
キレた時のハルカさんを間近で見ているからか、あたしの顔が強ばる。
「でも…ライブは確かに最後めちゃくちゃになっちゃったけど、それくらいで」
「デビューの話」
「は?」
「デビューの話、なくなりそうなんだ。延期とかじゃなく、完全に白紙になるかも」
……うそ。
一瞬声が出なくなった。
だって、そういうチャンスって、そう何度もくるものじゃないんじゃないの?
それをパパノエルは、逃してしまったの?
それはひょっとして…
「あたしの、せいなんですか?」
あの時、
恭一は確かにあたしを見た。
その後明らかに様子が変わって、ナカを殴りつけたんだ。
ミッキーさんはあたしの頭にぽんと手を置いて首を振る。
「ちがうよ。美緒ちゃんのせいじゃない。…あれは、しょうがなかったんだ」
「しょうがない?」
「最後のあの曲は、特別な曲でね。本当は歌わない約束だったんだよ」