告白 1&2‐synchronize love‐
売店前のテーブルで待っていると、深田恭一が焼きそばとたこ焼きとホットドックを買ってきた。
「美緒ちゃん寒くない?」
「ヘーキ。はい、ホット買っといた」
温かい缶コーヒーを2つ並べる。
テーブルに温かそうな湯気が上がった。
その湯気の向こうを、母親らしき女性と男の子が通りすぎる。
「ママ、公園行きたい!」
「いいわよー。じゃあ帰り、寄ってこうか」
公園……?
あたしはなにかを思い出しかけ、また形にできずに終わった。
なんだろう。
このモヤモヤした感じは。
「美緒ちゃん? どーかした?」
深田恭一が顔をのぞきこんでくる。
「や……なんでもない」
あたしは首をひねりながら、たこ焼きにつまようじを刺した。
深田恭一はそんなあたしを、珍しく静かになって見ていた。