告白 1&2‐synchronize love‐
ミッキーさんは広い通りでタクシーを拾ってくれて、ネックレスが見つかったら連絡すると約束してくれた。
乗りこんだタクシーが走り出しても、彼はずっと見送ってくれていた。
「美緒、よかったの?」
隣りに座るヒカルが、そっとあたしの手を握り訊いてきた。
それに曖昧に笑ってうなずく。
「いいの。ネックレスのことは、お願いできたから」
あのライブハウスには、ネックレスを探しに行ったのに。
気づけば恭一のことで必死になる自分がいて。
その事実がかなりこたえる。
「ヒカル。……ヒカルの目に、あたしはどう映ってる?」
制服のスカートをじっと見下ろしたまま尋ねてみた。
ヒカルは少し間をおいて、握る手に力をこめて言った。
「…美緒は美緒だよ。とっても綺麗で、まじめで優しい、自慢の親友」
あたしの問いの意味をわかってて、きっとわざとヒカルは明るくそう言ってくれたんだ。
少しだけ、笑うことができた。