告白 1&2‐synchronize love‐
家に帰ってから、あたしは部屋で例の曲を聴いた。
『CHIQUITITA』
リピートをして何度も何度も聴いていたら、気付いた時には頬が濡れていた。
この曲は恭一が作ったと言っていたけれど、作詞もアイツがしたのかな。
そう考えて曲を聴いていると、この短い歌はあたしに向けて歌われている気がしてきた。
どうしてあたしがこの曲に心惹かれるのか。
『CHIQUITITA』、この曲は…
アイツからあたしへの、2つ目のメッセージなのかもしれない。
テディベアに隠されていたのは、小さかった恭一からのメッセージで。
『CHIQUITITA』は大人になった恭一からの、あたしに呼びかけるメッセージだった。
アイツはずっと叫んでいたのか。
「バカ……」
ステージでヴォーカルに殴りかかった恭一を思い出し、
あたしは暗い部屋で膝をかかえて泣いた。
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