告白 1&2‐synchronize love‐
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―――――
朝、生徒玄関で三上くんに会ったとき、彼はあたしの顔を見て表情をくもらせた。
「おはよう三上くん」
「…おはよう」
何も訊いてはこなかったけれど、気にはしていたと思う。
それも仕方ないと、休憩時間中に来たトイレでため息。
鏡に映った顔はかつてないほどブサイクだ。
目の周りが赤く腫れて、見てると自分がかわいそうになってくる。
昨日、泣きすぎた。
「ねぇ美緒~」
トイレの個室から出てきたユリが、横に立って鏡越しにあたしの顔を見た。
「三上くんとケンカでもしたの?」
「違うよ。ケンカなんてしてない」
「ならその目、どうしたのさ」
手を洗いながら、「ブサイクな美緒、はじめて見た」とユリは笑う。
正直な彼女に肩をすくめ、泣ける映画を観たんだと適当にごまかした。
鏡に映るあたしの首もとは、とてもさみしく見えた。
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朝、生徒玄関で三上くんに会ったとき、彼はあたしの顔を見て表情をくもらせた。
「おはよう三上くん」
「…おはよう」
何も訊いてはこなかったけれど、気にはしていたと思う。
それも仕方ないと、休憩時間中に来たトイレでため息。
鏡に映った顔はかつてないほどブサイクだ。
目の周りが赤く腫れて、見てると自分がかわいそうになってくる。
昨日、泣きすぎた。
「ねぇ美緒~」
トイレの個室から出てきたユリが、横に立って鏡越しにあたしの顔を見た。
「三上くんとケンカでもしたの?」
「違うよ。ケンカなんてしてない」
「ならその目、どうしたのさ」
手を洗いながら、「ブサイクな美緒、はじめて見た」とユリは笑う。
正直な彼女に肩をすくめ、泣ける映画を観たんだと適当にごまかした。
鏡に映るあたしの首もとは、とてもさみしく見えた。