告白 1&2‐synchronize love‐



授業中、目の前の背中をじっと眺めた。

三上くんの細く見えるけど、寄りそうと意外に広いことがわかる背中。

いまはとても遠くに感じる。

ネックレスをなくしてしまって、罪悪感からか彼といつものように接せれない。

鋭い三上くんはあたしの変化なんてとっくに気づいているだろう。

でも何も言ってこない。

あたしがそれに触れてほしくないと思っていることにも、気づいているのかも。

あたしは三上くんに、気をつかわせてばっかりか。

ペンも持たずに、携帯電話を片手で開いたり閉じたりを繰り返す。

ミッキーさんからの連絡を待っていた。

昨日頼んだばかりで連絡なんてあるはずもないけど。

携帯電話を開く回数が100に届いた時、授業中の教室にクラスの担任が入ってきた。

まっすぐにこちらに目を向けてから、担任は授業をしていた教師に小声で何かを話し、それから


「三上、ちょっといいか」




緊張を含んだ声で、彼を呼んだ。

< 526 / 790 >

この作品をシェア

pagetop