告白 1&2‐synchronize love‐
授業中、目の前の背中をじっと眺めた。
三上くんの細く見えるけど、寄りそうと意外に広いことがわかる背中。
いまはとても遠くに感じる。
ネックレスをなくしてしまって、罪悪感からか彼といつものように接せれない。
鋭い三上くんはあたしの変化なんてとっくに気づいているだろう。
でも何も言ってこない。
あたしがそれに触れてほしくないと思っていることにも、気づいているのかも。
あたしは三上くんに、気をつかわせてばっかりか。
ペンも持たずに、携帯電話を片手で開いたり閉じたりを繰り返す。
ミッキーさんからの連絡を待っていた。
昨日頼んだばかりで連絡なんてあるはずもないけど。
携帯電話を開く回数が100に届いた時、授業中の教室にクラスの担任が入ってきた。
まっすぐにこちらに目を向けてから、担任は授業をしていた教師に小声で何かを話し、それから
「三上、ちょっといいか」
緊張を含んだ声で、彼を呼んだ。